雑草対策(カバープランツ)の視察

城南地区でもご多分にもれず地域住民の高齢化に伴い、膨大な草刈作業が農家を苦しめています。困難となる法面管理の労力を軽減し、地域の実情に即した持続的な農業生産活動の体制整備を考えていかなければならない時期に来ていると思います。
去る6月9日、城南地区12集落の自治会長、農会長、水利委員が参加し、広島県三原市まで雑草対策(カバープランツ)の視察に行ってきました。
視察先、福田地区の中山間地域振興組合の組合長、吉森さんにセンチピードグラス(洋芝の一種)の種子吹き付け後、2年経過した法面を案内していただき、その実態を見てきました。
なるほど、芝がびっしり生えそろった法面には雑草の生える隙間がなく、きれいに保たれています。
また、6月27日には、市内今田町黒石の小林武司さんの農用地で行われた実際の吹きつけ作業を見学してきました。
雑草対策だけでなく、景観保全上にも検討の価値がありそうに思われました。
莫大な経費はかかりますが、各集落ため池の堤体や手の届きにくい高い畦畔に植えれば草刈作業から解放され、かつ景観維持にも大いに貢献してくれそうな気がしました。
外来種の芝のため、色々な規制があるとも聞いていますが、今後県や市に話をし、できれば実現したいと思っています。

産業振興農業部長
小林 泰雄

写真は今田町の見学風景