伝統守ろう”二村神社の秋祭りで太鼓神輿復活”

平成29年10月7日

 真南条の二村神社で10月7日(土)・8日(日)秋祭りが行われた。久しぶりに太鼓神輿が奉納され、境内に元気な掛け声と太鼓の音を響かせました。
 夜宮の7日(土)一基の太鼓神輿が真南条地内を回り、夜には三ケ村の高張りとともに勇壮に宮入し、神社境内を練り歩きました。
 8日(日)の本宮では本殿において神事が執り行われ、五穀豊穣への感謝と地域の安全がお祈りされました。その後太鼓神輿の練り歩きと餅まきがあり、この日ばかりは境内では久しぶりに賑わい、鎮守の森も活気で溢れていました。
 今から60年数年ぐらい前まで二村神社の秋祭りは、「真南条の喧嘩祭り」として有名でした。各集落から三基の太鼓神輿が互いにぶつかり合う、それは勇壮なものでしたが、喧嘩祭りもなくなりました。また、奉納されていた引山(ダンジリ)の姿を知る人も年々減ってきています。
 平成15年頃まで各集落で太鼓神輿を出していましたが、少子高齢化などで各集落とも太鼓神輿を出すことが難しくなり、高張り奉納のみの祭礼でした。平成19年から21年にかけて始めて三ケ村で一基出ましたが、その後出ていません。
 しかし、歴史ある二村神社の祭礼で太鼓神輿を子供たちに体験させ、良き歴史的文化を継承することが大切との話から、村の役員さんが中心に話し合い、住民のご理解とご協力のもと8年ぶりに復活することが出来ました。今後太鼓神輿の保存は大変ですが、この素晴らしい伝統が続けられることを願っています。

城南の風チャンネルでは平成6年の祭礼、太鼓神輿の様子をご覧になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ytwkTO_69JE&t=4s
https://www.youtube.com/watch?v=aU-o9yvvs8k&t=14s