山の神様 栗栖野地区

令和2年4月15日

2018年3月20日発行の「城南の風」で宇土集落の「山の神様」の記事を拝読させていただきました。少し時期がずれましたが、栗栖野の例をご紹介させていただきます。

栗栖野の「山の神様」は、集落の守護神の「大歳神社」から少し上った山裾に鎮座されています。そのあたりは、慶長14年篠山城が築城された時の石切場であったとか、苔むした大きな石が当時を偲ばせてくれます。

何十年か前に、山の仕事を生業とされていた方(故人)がお供えされて新しい祠になりました。

年末には当番の方が、青竹で花筒を作り、しめ縄、お餅、縁起物の昆布、栗、橿,干し柿、とじ豆等をお供えして、新年を迎える準備をされます。

1月9日が山の神様の日で、午前中にお参りをし、赤飯をお供えして山の安全と1年の無事をお願いします。参道は、近舞線(当時、現、舞鶴若狭自動車道)開通の工事によりアスファルトの道になり、お参りしやすくなりました。いつまでも心のよりどころとして、山の神様を大切にお守りし、丁寧なお祭りが続けられていくことが、今を生きる私たちの役目ではないかと思います。

(この原稿は、栗栖野老人会の女性会員の方から寄稿いただきました)

山の神様 遠景
山の神様
山の神様付近から舞鶴線越に北東部を眺める